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保護犬の話

保護犬のいる生活

ホームページでも看板犬となっております、うちのわんこ二匹。



左がパルちゃん、右がボーちゃん。両方パピヨンで、両方元繁殖犬で、元保護犬です。

最初に引き取ったのはパルちゃん。引き取ったとき2キロもなくてがりがりで、うちに来てから一ヵ月くらいご飯も食べられませんでしたので獣医さんの所にしょっちゅう通いました。せっかく引き取ったのにご飯食べなくて死んだらどうしようと思って必死のパッチ。手作りでご飯を作って食べさせました。歯もボロボロでしたし。

コインロッカー並みの大きさのかごに入れられっぱなしで3年か4年いたそうで、天井も低いからまっすぐ座ることもできず、お散歩にも行けず、部屋の端っこでずっと震えている状態。目も合わないし世界中の不幸を小さな背中で全て背負っているのではないかと思うほどでした。

 

それから一年半ほどたって引き取ったのはボーちゃん。お察しの通り、パルが元気になって問題なくなったからです。でも、新しく引き取るワンコより、はっきり言ってパルのほうが大事だったので一番の条件は「パルと仲良くできる子」でした。パルちゃんのお友達を、という感じで。

お見合いにも行って、トライアルと言って相性を見る期間の2週間になる前に「大丈夫やん!」と、家族会議で受け入れを決めました。

でも、ボーのほうが大変でした。人が好きなのはいいけれど、狭い空間に閉じ込められていて、「常同行動」が止まらない、いわゆる「精神疾患」がありました。興奮するとぐるぐる回りまくるので見ていて目が回る・・・。

動物園とかで降りの中をぐるぐる回っているライオンとか見たことがあるかと思いますがそれも病気ではないかと思います。

食べ物に飢えていたみたいで、ほぼ歯がないくせに落ちているもののほか、壁紙や畳まで食べました。そして吐きまくるのです。

目は合うけれどかなり鋭い目つきでなかなか心を許してくれず、しっぽはずっと下がったままでした。あまりに目つきが鋭いので名前を「ゴルゴ13」にしようかと言っていたほど。

ちなみに、パルちゃんとボーちゃんの名前はパピヨンの原産、フランス語からとりました。パピヨンってルイ13世とかマリーアントワネットが愛して「愛玩犬」として改良されたそうです。

パルちゃんは「パルフェ」で、「非の打ち所がないほど美しく完璧」という意味。

ボーちゃんは「ボー」で、「美男子」という意味です。

名前だけでもいい名前つけてやりたいと思いました。そのうち名は体を表すということになるという希望を込めて。おかげさまでなれました。(笑)

 

ボーちゃんは、歩けるけれど運動不足にもほどがあるので、少し歩いたら足をすぐ傷め、片足びっこひいたり浮かしたままだったり、肉球から血が出て来たりして病院に連れて行ったり。お散歩に行っても走れず、ドッグランでも走れず、ですが屋上で遊ばせていたら遊べるようになってきて走れるようになってきて、旅行で出かけた阿蘇山のふもとの一棟貸し、わんこと泊まれるコテージには1000坪のドックラン(!!)があったので走らせたら初めてビュンビュン走って大騒ぎして喜びました。



↑これは自宅の屋上。人工芝しいてドックランにしてる。

 

そんな二匹、うちに来てパルは4年目、ボーちゃんは丸2年になりました。

一緒に暮らすとは、育てるとは面白いもので、パルとボーの言葉がわかるようになりました。



ママ、またアタチの写真撮ってるん?可愛くとってや。

とか



なーなー。お兄ちゃんもお姉ちゃんもまだ寝てるん?そろそろ散歩行ってご飯食べたいねんけど。

とか。

分かるんですよ。

ご飯を食べ終わった子が席を立ったら





椅子に座って

あ~、ママ、これアタチ食べれるやつやと思うねんけど。でもしゃーないな。ママはどうせくれへんからな。



あきらめて寝るわ。でもこれ本気で寝てるんちゃうで。ちょっと拗ねてるねんで。

ってのもわかるし

(テーブルに手をかけたら怒られるのでやらない)



あんな、お兄ちゃん、そのな、きゅうりとな、目玉焼きな、
アタチ食べれるやつやねんで。知ってるやんな?



って言うから、同じく言葉がわかる息子はあげちゃう。

「あげんでもよろし。ほんでパルちゃん今ご飯食べたとこやからな。人間のご飯は卵やけど
あんたのご飯にはササミ入っとるねんで。」というとしょんぼりします。




私がソファーに座ると二匹ともやってきて膝の取り合いでもめることも。けんかというほどではないけれど吠えるのではなくうにゃうにゃしゃべって文句を言います。

パル「あ~、もう、アタチのママやねんで。ボーちゃんじゃまやわ~あ~!背中乗っかってるから!やめて~」

みたいなことがあったり

ボー「ママー!ママー!パルちゃんじゃやまー!!ママー!ママー!」

みたいなことがあったり。

ボーは先住犬のパルにちょっと遠慮しているのかパパの膝をベースにすることも。そんなときにパルが来るとまた文句言います。

「パルちゃんはママやろ‼ママのとこいきーやー!」

そしたらパルが

「パパがいいんじゃないの!パパ、なんかくれようとしてるやん!それが食べたいの!!」

 

ホンマにそう言ってます。

そしてそれを夫も理解しています。

 

犬を飼ったのは初めてではありません。でも、保護犬を迎えたのは初めてです。大人になってから引き取った犬はしつけができていないから馬鹿だとか大変だとかいろいろ言われることもあります。

 

でも。

今まで何もかも取り上げられてただただ子どもを産むためだけに生きていた子は

吸収が早いのではないか??と思います。「人間不信」から「信頼」に変わったら本当の自分を出してくれてわかりやすいのです。

何もしつけられていないどころか、お皿からご飯を食べることもできなくて、トイレトレーニングも全くできてなくてお散歩にも行けない子が

みるみる成長するのです。

見た目も大きく変わります。

お散歩に行ったりドッグランに行くと「まぁ綺麗なワンちゃん!高かったでしょう?」と言われたりします。

お手もお代わりもお座りも、ピストルうつマネして「バーン」ってやったら関西人もびっくり並みの「やられた~~」をしてくれます。



虐待されていたのでお客さんがきたりしたらビビッてちびってしまったりはあるけれど

普段はお散歩だけで、おトイレがしたくなったら裏庭に出たがります。用を足したら帰ってくるのでそれを見届けて後の処理をするのは人間の仕事。

どこでもここでもしないので寝るときは同じベッドで寝ていますがお布団を汚したことはありません。

みるみる元気になってどんどん「うちの子」になって。

引き取ったとき2キロもなかったパルは倍ほどになって毛もふさふさ。ボーちゃんはストレスのハゲも治って1キロ増えました。

 

コロナで家にいる時間が長くても

ワンコと一緒にいたら面白いことも多いし、何より赤ちゃんが家にいる感覚と似てるのです。みんなで「かわいい」という言葉を発することはとてもいいこと。



保護犬って誕生日がわからないことが多いです。

うちの子も二匹ともわからず「多分これくらい」と言われているのは今年二匹とも7歳か8歳。

3~4歳まで閉じ込められて生後半年くらいから時期が来ると子どもを産まされていたらしい。引き取る際にレスキューの様子、繁殖屋の様子を教えてもらいました。交尾の時だけ出されて、生まれたら子どもを取り上げられて、太陽の光も浴びず、まともなご飯も食べてこなかった子です。冷暖房のない京都の山奥のプレハブに詰めこまれて。

二キロしかない子に子供産ませるの??と聞いたら「小さい親の方が小さい赤ちゃん産むから高く売れる」という衝撃の言葉。それが繁殖屋の常なのか。

でも買う側もそれを望んでいるわけです。

それを知ってしまった私はもう犬を飼うなら保護犬以外の選択肢はないし、「知らない」人にはそんな闇の部分も知って欲しいなと思います。まず知ること。

もちろんすべてのブリーダーがそうではないと思うし、ちゃんとワンコを大事に考えておられる方もいらっしゃるはず。でも、悪徳繁殖屋がいるのも事実。

 

そしてうちのワンコがこうだからと言ってすべての保護犬がこうなるわけでもないし

「うちの犬30万くらいしたで!こんなきれいな犬がタダでもらえるならいいなぁ」と言われてびっくりしたことも。まだまだ誤解や偏見も多いと感じます。

 

うちは子どもが五人。もうすぐ一人家を出ます。来年はまた一人家を出ます。いろいろ考えることもあります。

何考えているのかは秘密。

(´∀`*)ウフフ

 

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ブログ村のブログタイトルを変えたんでびっくりした方はごめんなさい。今後はこれで行きます。

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