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捨てる事は新陳代謝を促すことと同じ
「私は片付けを仕事にしているんです〜」というと必ずドヤ顔で「私片付けできないんです〜」と言われます。ほぼ100%この返答です。
そして次に出てくる言葉は「捨てられない」です。これもほぼ100%。
女性の場合理論で伝えても伝わらないので、感情やイメージで伝えます。
片付け苦手意識
私もそうでしたが、片付けられない人は出来ないと思い込んでいる事が多いです。
でも、今の私に言わせてみれば「考える頭があって、動かせる手があったらできる」のです。
では、なぜ出来ないのか。
それは、やり方、手順がわからないから。
学校で習ってこなかったので出来なくて当たり前。たまにいる「親が片付け上手だったから教えてもらいました」という方は私が今まで出会った人の中で今度は1%もいません。もう、天然記念物レベルです。
ですから、世の中に色々な片付け本や今ならSNS、YouTubeで片付けを発信している方が多く、本もめちゃくちゃ本屋さんや図書館に並んでいるのに・・・
それでも出来ないのは結局「行動しない」だけなのです。
それはやはりどうせ出来ないという苦手意識があるからではないでしょうか?これは勿体無い。食わず嫌いと同じです。
まずは出すのが自然の摂理
呼吸は、吸うことを意識しすぎると過呼吸になります。
食事も、ちゃんと出さないとどんどん便秘になります。
どちらもかなり辛いです。
また、胃腸が弱ってる時は何も食べずにひたすら寝て悪いものを全部出す方がいい。
植物だって瀕死の時にどんどん栄養あげると逆に枯れます。これは、体調がすこぶる悪い患者にステーキをバンバン食べさせているようなものと聞いた事があります。
このように、自然の流れとしてはまずは出す事が1番です。
家を身体に見立ててイメージしてみる
まずは古く、溜まっている不用品を出しましょう。私はいつもこれを「腸に溜まっている宿便」のイメージで伝えます。
汚い事はない。みんなお腹に溜めてるんだから。
こびりついてそこに居座っている何年も使っていないもの、何年も放置され無視されているものを出す。
不思議な事で、これをやってみるとなんだか部屋の空気が入れ替わったような気がします。
あとは、しばらく動いていないものを動かすことも必要です。
ずーっとそこに置きっぱなしのコレ、
ずーっとあそこに鎮座してるアレ、
ずーっとあるだけのソレ、
数ヶ月ぶりか何年ぶりか知らんけど。それらを触ってみて下さい。どんな気分でしょうか。
うわー、埃だらけで・・・
①ごめんね。
の場合は手入れしてまめに触って動かしてあげて下さい。床ずれしますよ。
②きったなーい!触りたくなーい!
の場合は捨てましょう。そのものが不幸です。
擬人化して想像力を働かせると本当に自分がどうしたいのかが見えてきます。
このときの注意点は、直感で判断することです。1秒で感じた思いが本当のあなたの想いです。
モノの適量
まず出す、から始めると嫌でも家はスッキリします。
そして、ものが多いか少ないかがわからないという方もいらっしゃいますがそれは、あなたがどう思うか、です。
世間の物差しは必要ありません。汚部屋の人と比べて安堵することでもなく、ミニマリストと比べて焦る必要もありません。
ちょうど良い量というのは、家でご機嫌に過ごせて、やりたい事が出来たらすぐに取り掛かれるかどうかです。
例えば。
急に30分後に、普段めちゃくちゃ人気で予約が取れないレストランの予約が取れて、しかも100万人目のお客様で無料だから行こう!と連絡が来たときすぐに出かけられますか?
または
なぜかすごくお掃除スイッチが入ってあそこもここも徹底的に綺麗にしたい!と思ったとき、すぐに取り掛かれますか?
もう一つ。
大好きな憧れの人がたまたま近くにいるからこの後行っても良い?と連絡が来たとき、焦らずにお待ちしています!是非どうぞ!と言えますか?
これらの質問にNOの場合はものが多すぎて行動にブレーキがかかっているのかもしれません。
行動にブレーキがかかるという事はやりたい事ができていないという事。それは、あなたの人生が楽しめていないとも言い換えられます。
スッキリした部屋が目的ではない
片付けは、あなたがあなたらしく生きて行くためのひとつの方法です。
私の場合は日々ご機嫌に、いつも幸せを感じて穏やかに暮らしたいというのが目的でした。
子育てに追われ部屋も自分もぐちゃぐちゃで、人と比べてすぐ落ち込み、毎日やらなければならないことに追い立てられて夜になったら泥のように眠る。目覚ましをいくらかけても起きられず、身体がボロ雑巾になったみたいな気分でした。
本気で、朝は来て欲しくないし、このまま消えてなくなりたいと思うこともありました。
それが、片付けするだけで
今日もお天気がいいわー!と目が覚めて
朝一番に飲む白湯を「うめぇー!」と感じ、ただの食料品の買い出しもルンルンと化粧してご機嫌に出かけられるのですから。
淀んだ空気からフレッシュな空気の部屋に変わったらそこに住む人も雰囲気も変わります。
出来ないのはやらないだけ。
まずは明らかなゴミ一つでもいいので捨ててみて下さい。