母の日にはものより思い出ということで東京から帰ってきてすぐに今度は車で大阪在住の母をピックアップして徳島に行ってきました。

というかメインは大塚国際美術館

少し前に夫と行ってきたのを話したら「お母さんも行きたい！」だったので「ほないこかー」とアテンドしました。中距離の移動ですが、こんな時に愛車の存在がめちゃ有難い。買って良かった！と心底思います。一人でも運転楽々でどこも痛くなりません。

母は「四国行ったことない！」だそうで人生初体験を後期高齢者になってから楽しんでいますが、自分初で行く人ではないので今や私は母のドラえもんになっていると思う。

ねーねー、ドラえもん！大塚国際美術館に行きたいねんけど！

みたいなもんです。

私も、今になって親孝行できることが嬉しいと思うし、自分のことで精いっぱいだったら母のことまで気にかけてあげられないし、そう思ったときにやっぱり片付けが人生を変えたと思うのです。

はい、これです↓

テンション上がりっぱなしで、思ったことを全部口に出す母。

クリスチャンですし、聖書の知識にたけているので、知っている場面があると嬉しくなるようで・・・

宗教画を見て回っていると突然かなりのボリュームの声で聖書の文言を語りだしたり、賛美歌歌いだしたりで

「はい。やかましい。」「はい。お静かに。」と引率の先生のような私。

中世とか見ていると「なんでこんな裸の絵ばっかり！？こんなんいらんわ！」とか近代では「わけわからんな！これのどこがええねん！」とかも言うので周りに人があまりいなくてよかった、です。

そしてもう一つ驚いたのが

「お母さん、海鮮丼食べたの初めてやわ！」

え？ウソやろ？？

75年間何を食べてナニが楽しみで生きてきたのだろうと思いました。

時代が違うから、環境が違うから、母のことは全部はわからない。

けど四国行ったことない、海鮮丼食べたことない、と、この日二つも初体験ができたわけです。

親子ですが大人になってから話すことで母の人生はどんな風だったのかな？と思いめぐらすことが多くなりました。

母が今の私の年にはどうしたいたのだろう？とか。

どれが幸せでどれが不幸とかそんな基準ではなくて、自分が納得していたら全部正解で幸せなんだと思う。

でも、「知らない世界」を知らないままだと「こんなもの」で無理やり納得せざるを得ないこともある気がする。

今あることに満足する、感謝するのはもちろん素晴らしいことだし、日々充実するのには大事な感情。

でも、そこで満足するだけで終わらずいろいろ想像力も働かせていろいろな自分をイメージするとまた楽しい。

今は行かなくてもネットでいろいろな国や自然、観光スポットや料理が見える時代。

そう思ったら行ったことないところに行って、食べたことないものを食べて触ったことがないものに触れて。見て、聞いて、においをかいで感触を味わいたいし

そういう向上心は死ぬまでもっていたいなと思いました。

あなたがやりたいとこは何でしょう？行きたいところはどこでしょう？食べたいものは何でしょう？

片付けラレネーゼのころはそんなこと考える余裕もなく聞かれても答えられなかった私。もし同じような方がいらしたら是非片付けをやってみてください。

いろいろな意味での余裕ができます。

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